シリーズ・筑豊を元気にする人々-瀬川隆司

9月29日、「おどりと食の祭典2013」がイイヅカコスモスコモンで行われました。直方焼きスパや田川ホルモン鍋が肩を並べる中で出品された、「宮若あまおうカレー」をご存知でしょうか。
 
特産グルメを作りたい
 瀬川隆司さんは宮若の菓子店「瀬川菓子舗」代表取締役であり、宮若あまおうカレーの開発に携わった、宮若じまん振興会の一員です。菓子店の店主である瀬川さんがカレーを作ることになったのには、宮若の特産品を作りたいという強い思いがありました。
「直方には焼きスパ。田川にはホルモン。各エリアにはそれぞれ、一丸となってその地域をPRできるような特産グルメがあるんです。けれど私の故郷、宮若にはそれがない。私は宮若に特産グルメを作りたいんです」 宮若の力を全国に「例えば、ある農家の方は研究と努力を重ねて作物の質を高めています。けれど、それが家族経営だったりすると、その良さを発信する労力が残らないんです。宮若にはまだ知られていない素晴らしいも のがたくさんあります。そのひとつひとつが結びついて力を発揮すれば、すごいものを発信できると私は信じているんですよ」
 特産グルメを宮若の力で作り上げるため、瀬川さんは市内の生産者や事業者に協力を求めました。宮若市内を自分の足で駆け巡った、その数およそ60件。話をまったく聞いてもらえなかったことも多かったそうです。それでも、宮若を全国にPRしたいという熱い気持ちが瀬川さんをつき動かしました。
 やがて瀬川さんの情熱は広がり、宮若のために力を貸してくれる協力者は増えていったのです。
「いちご栽培を行う須河内さんに、あまおうソースを提供していただきました。カフェ『アーダニン』の小森さんにカレーの試作をいくつも作っていただきました。そして他にも、本当にたくさんの人が力を合わせたんです。宮若あまおうカレーは、愛する故郷宮若のために作り上げた、みんなの努力と協力の結晶なんですよ」  宮若特産グルメの歴史は、こうして大きな一歩を踏み出したのです。
 
おいしい宮若
 迎えたおどりと食の祭典2013。宮若のお米、宮若の野菜、それから宮若のあまおう苺。宮若の美味しいがいっぱい詰まった宮若あまおうカレーは、大好評のうちに完売しました。
「まだまだ発展途上中の宮若特産グルメですが、近い将来、遠方からでも食べに来たくなるような特産グルメを作り上げたいと考えています。ひとつの菓子店だけでは難しいことですが、宮若が家族のように繋がりあうことで、地域本来の魅力を最大限に生かしたPRができると考えています」
 瀬川さんの挑戦は始まったばかり。宮若特産グルメが全国に知られるようになるまで、長い道のりが待っています。
「食べてもらうだけで、宮若って素晴らしいと思ってもらえるような『おいしい宮若』を全国に発信することが今の私の目標なんです」
 力強く語る瀬川さんの視線は、ずっと先を見ているようでした。
 

 WING編集部 大西洋子

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