田川郡香春町の自然に囲まれた静かな山あいにあるお食事処「あか鬼」。
小川のせせらぎが聞こえる築150年以上もの歴史ある古民家で、やまめの塩焼きと地元で採れた野菜を使った手料理がいただけるお店です。
完全予約制で木~土曜日のみ営業されています。
店主さんが童話の「泣いた赤鬼」が大好きで、古民家の赤い屋根にもイメージが合うとのことで「あか鬼」とつけられたそう。
にこにこ笑顔の赤鬼さんが出迎えてくれます。
こちらは店主さんのお姉さんが描かれたとか!ほのぼのとしたタッチの絵に心が和みます。
隣には知り合いの方が木で作ったという大きな金棒もありましたよ♪
お店の中に入るとまず目に入るのが、天井の立派な梁!!
どうやって持ち上げ天井に組み込んだのかと思うほど太くて大きな木が使われています。
この梁が150年以上この家を守っているのですね♪
店内は七輪が置ける広いテーブルが2卓と、一本木を使った細長いテーブルが1卓あります。
最大16名まで食事ができ、取材時にも12名の団体のお客さんがいました。
奥にはテレビで取材された時のサインがたくさん飾られています。
メニューは「四季の採れたておまかせコース」のみ。お昼は1700円、夜は3000円~となります。
四季の採れたておまかせコース 1,700円
最初に七輪で焼いたばかりのやまめの塩焼きが登場し、後から11品のったお膳、だんご汁、おこげのあんかけが運ばれてきました。
まずこの豪華さと品数で1700円というのにびっくりです!
やまめ以外はすべてがお野菜中心のおかずでとってもヘルシー。
夏季は暑いので焼かれた状態で出されますが、秋からは目の前の七輪で焼くことができるそうです。
添田から仕入れたやまめを、予約時間の一時間半前にさばくので新鮮なままじっくり焼かれた美味しい状態でいただけます♪
皮ごとがぶり!といただきました。
中まで塩気が効いていて、身はほくほくでとても美味しいです。
熱風オーブンで焼いたおこげにあんがかかった「おこげのあんかけ」。
品数が多くてご飯まで食べきれないお客さんが多かったため、試しに作ったメニューが好評でご飯代わりの一品として定着したんだとか!
カリカリの食感と香ばしさがあんにマッチしてたまりません♡
こちらは自家製だご汁。
もちもちの平たいだんごと、大根やごぼうなどの根菜がたっぷり入っていて食べ応え十分!
ちなみに、こちらのだご汁に使われている味噌は店主ご友人の特製。店頭でも販売されています♪
お膳は和食中心ですが、サラダやかぼちゃのスープなどの洋食もバランス良く取り入れられています。
かぼちゃのスープはお米でとろみをつけていて、クルトンまで手作りなんだそう!
3品並んだ真ん中のものは、お浸しかと思ったら、つるむらさきのオリーブオイル和えだったりと、おしゃれなひと工夫がされてあります。
左はごまめ、右は栗と秋の食材も使われています♪
ナスやかぼちゃの煮びたしも煮汁がしみしみで、ほっとするおふくろの味です。
その下に見えるカラフルな一品は、ピーマンとパプリカのおひたし。
ピーマンの苦みが程よく感じられ食感も良いです。
こちらは、モロヘイヤを自家製梅干しとかつお節などで和えたもの。
この自家製梅干しも店頭で購入できます。
他にも大根の酢もの、にんじんのきんぴら、ニラ、ごぼう、筍を使ったおかずなどほとんどが野菜中心のおかずでこんなにもレパートリーがあるんだ!と感心させられました。
すべて手間ひまかけられた温かい手料理です。
グラスに入ったおしゃれなサラダには、人参やりんごを使った自家製のドレッシングをかけていただきました。
お野菜はすべて地元産のものや自家栽培したものを使われているそうです。
食事の後は、コーヒーとデザートをいただきます。
この日のデザートは、いちじくのコンポートでした。
ミルクゼリーの中から、とろけるような甘さのいちじくコンポートがまるっと入っていました♥
今が旬の食材を使った愛情たっぷりのお料理に、心も体も満たされました。
とても気さくでユーモアのある店主さん。愛犬のふくちゃんと一緒の一枚をいただきました。鬼さんに負けない笑顔です。
筆者の出身も香春町なのですが、地元の話題に花が咲き終始笑いの絶えないとても楽しい取材となりました。美味しいお料理だけでなく、このお人柄に惹かれて再訪したくなるのだと思います。
みなさんもぜひ行かれてみてください♪
Shop Information
あか鬼
所在地 〒822-1401 福岡県田川郡香春町採銅所2030
電話番号 090-8664-0553
完全予約制です
営業時間 10:30~15:00/17:00~21:00
定休日 日・月・火・水曜日
駐車場 あり
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