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【直方】日常と日常の余白を旅する。筑豊唯一の民泊「忘覚庵」が3月21日オープン!



直方市殿町にオープンする忘覚庵ぼうかくあんにモニター宿泊してきました。近場なのにワクワクしすぎて、旅感を全身に漂わせながら乗り込みました。
ここはすでに2018年からスタートしている直方市民のコミュニティスペースBouton(ボタン)に併設された民泊施設です。なんと筑豊で初の民泊ということで、貴重な体験をしてきました。
日常を忘れて、覚醒するというコンセプトの忘覚庵…果たして明日の私は覚醒するのか?
 



場所は殿町のバス停の目の前。JR直方駅からも徒歩5分程度の商店街に位置します。
バス停の後ろにはクラウドファンディングで作られた待ち合いスペースmachiaiがこの町に溶け込んでいます。
バスを待つのも楽しくなりますね。
 



外観です。以前は手芸店だった空き店舗を仲間たちとリノベーションをして作り上げられました。レトロなタイルがあちこちに散りばめられとてもかわいいですね。
 



忘覚庵の説明の前にBoutonを語らずしてはおれません。一見おしゃれなカフェバー。以前は手芸店だったこの空き店舗は2018年からBoutonとして生まれ変わりました。Boutonとはフランス語で【ボタン】また【つぼみ】という意味です。
店主の清水さんは旅行者が泊まれる宿が直方には無いことに気づき、ここを借りた時からBoutonの隣に民泊施設を計画されていました。

民泊巡りが好きな私にとってもこの小さな旅はコロナ禍以来、明るい希望のようなものをリュックに詰め込んでのチェックインでした。
 



玄関を入ると海外のBARを思わせるキッチンへのアプローチ。床のタイルは手芸店のままだそうですが、清水さんはヨーロッパの石畳に見えて仕方がなかったそうです。ここは通りにあるカフェという感じなのですね。
 



Bouton、忘覚庵共に宿泊の他にレンタルスペースとして利用できます。 
コンサートやシェアキッチン、ギャラリー、講習会、ワークショップなど様々なニーズに対応できます。ぜひご相談ください。

Bouton 忘覚庵 レンタルスペース
月曜~金曜日(土・日要相談)
9:00~16:00(17:00以降 要相談)
Bouton
1000円/1時間(9:00~16:00)
2000円/1時間(17:00以降)
壁面フリースペース ご相談ください。
忘覚庵
和室 1000円/1時間 
1階+キッチン 2000円/1時間
1階+2階 5000円/1時間
食器類・プロジェクターの貸出もあります。
 



お待たせしました。いよいよ宿泊します!

こちらは玄関横の和室(6畳)。昭和の時代が青春だった私には懐かしいとしか言えません。
ここにはお茶セットなども置いてあり、ゆっくり寛げるスペースです。
 



ここは一番気に入った部屋、読書室。こぢんまりとした書斎と言った感じでしょうか?
どこか海外の趣もあり、早速、非日常に突入しました。この場所はたくさんの人の手を借りて畳は庭の土に、廃材は床に、刺繡糸を売っていた棚は本棚になったそうです。

旅の思い出の撮影にもぴったりな部屋です。
 



この宿には読書好きだった大家さんの本や持ち寄られた本などがたくさんあります。
この部屋にはまちづくりに関する本が多かったです。清水さんが愛読された本なのかな。
 



和室続きの部屋にある階段下のalcoveアルコーブ(部屋の凹のスペース)は特等席⁈ この重厚なソファは清水さんがこの家に出会う前に手に入れたそうです。
階段下のわずかな隙間にまるで最初からここに来る予定だったかのように
すっぽり溶け込んでいました。

忘覚庵は日本特有の小さく区切られた部屋がいくつかあり、昔ながらの風情に満ちています。今から訪れる多国籍のお客様も日本の住文化を感じ取ることができるでしょう。
 



こちらはゆったりしたキッチン。
食器、鍋類、電子レンジなどすぐにでも料理が出来るようになっています。忘覚庵は商店街の中にあるのでお買い物も便利です。
連泊される方やファミリーで泊まれられる方は地元の食材を使ってお料理されてもいいですね。食のイベントなど、レンタルスペースとして利用するのもおすすめです。
 



お風呂は現代に戻ってきました。最新式のとてもきれいで快適なお風呂でした。
あっ、気づかれました?窓はこの家のものを工事業者に(かなり)無理を言って埋め込んでもらったそうです。昔のガラスの美しさにほれぼれしながら湯舟につかりました。忘却の彼方へ逃避中~
 



寝室は2階です。ベッドルームが2つあります。
清潔に整えられた部屋でゆっくり眠れました。
 



部屋にある鏡は蒸し器の枠に鏡をはめ込んだもの。さりげなく置いてある本も寝る前の読書にいいですね。
 



この棚も元々箪笥が3段あったものを分解して使われています。丁寧に時間をかけて準備されてきたのがわかります。忘覚庵は新品のキラキラしたものは似合わないようです。
 



ベッドルーム手前の広々とした和室には4名が布団を敷いて利用できます。今回はベッドを利用しましたがここを使ったら最大6名まで泊まれます。

お食事はついていませんが歩いて行ける距離に手頃でおいしいお店がたくさんあります。この日は徒歩5分ほどの食堂へ、次の日の朝は真隣にある直方でも評判のコーヒー店でテイクアウトしました。コンビニも近くにあり、気軽なまち歩きを楽しめそうです。

忘覚庵 宿泊利用
宿泊費(一棟貸)
個室利用 1泊2日 食事なし
1名 8,000円・2名 16,000円
3~4名 24,000円・5~6名 30,000円
宿泊時 Bouton利用
5000円/1日
飲み放題等の対応も可能 要お問い合わせ
 



店主の清水舞子さんからたくさんお話を聴くことができました。静かな語り口の中にもまちづくりへの想いがグングン膨らんでいるようで引き込まれていきました。
「ちいさなまちでどう暮らしたら自分は幸せか? まちを知るにはそこに滞在することが大事。この直方にピンときて、かつて手芸店だった空き店舗にめぐりあえたのも運命のようなものだった。」そしてBoutonが出来、忘覚庵が生まれました。たくさんの人が関わってくれたのも清水さんのお人柄と静かなる想いに共感されたからでしょう。

「大きなにぎわいは要らない、毎日をひとりひとりが楽しく過ごせることが本当のまちづくり。」と静かにつぶやかれた言葉が印象的でした。長い目線でまちづくり、これから大事なテーマかも知れません。そしていよいよオープンする忘覚庵。直方を散策している旅人とまちの人がおしゃべりしている風景がみえる気がしました。
つぼみがゆっくり広がっていくように人もゆっくり繋がっていく、Boutonと忘覚庵がそれを叶えてくれそうです。

そして3月21日忘覚庵の民泊サイトがオープンします。
公開をお楽しみに。
 


Shop Information
Bouton・忘覚庵ぼうかくあん
〒822-0017 福岡県直方市殿町2-8
@bouton.boukakuan
Boutonボタン(忘覚庵)

掲載内容は記事作成時の情報となります。
 

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