【飯塚】復活！伝説の逸品。武志の中華蕎麦。

皆さんは飯塚の「伝説の中華そば」をご存知でしょうか。プロのラーメン人がこぞって舌を唸らせた伝説の中華そば、しかも店主は情熱溢れる大学生という唯一無二のラーメン店です。大学卒業に合わせ、惜しまれながらも昨年末に店を閉じました。

そんな伝説のラーメン店が、なんと復活したというニュースが飛び込んできました。今回はそんな伝説のラーメン店をご紹介いたします。
　

場所は飯塚市下三緒、県道402号線沿いにあります。入口には「武志」と大きく店名が看板に書かれてあります。
緑の扉に赤の看板、ポップな色彩が非常に印象的でした。
　

中でも一際目立つこの拡声器は、まるでお客を鼓舞するような独特な熱量が伝わってきます。そんなエネルギッシュな入口に、店内に入る前から期待が高まりますね。
　

店前には駐車スペースがありますので、車での来店も可能です。ただし台数に限りがありますのでご注意ください。
　

さっそく入ってみましょう。
カウンター6席が並ぶ、清潔感溢れる店内です。ゆったりと座ることができ、お客にとって快適なカウンターの作りとなっています。
　

まずは、店長の気合いの入った一杯をいただきます。
今回注文したのは「中華蕎麦（1000円）」。驚いたのが、その上品さ。透き通ったスープに平打ち麺、大きな焼豚とメンマにネギと非常にシンプルです。その事がより品の良さを引き立てます。
スープは醤油ベースで無駄のない旨みが口の中に広がります。なんといってもスープが優しい！朝9時から開店とのことで、確かに朝でも重くない優しいスープです。ついつい病みつきになります。
　

一方の麺は見た目以上にモチモチしていて柔らかく、こんな麺は食べた事ないと衝撃を受けました。
「この平打ち麺は独自のもの。カテゴリー分けができない」と話す店長さん。
醤油スープとこだわりの麺が絶妙に絡み合っています。
　

さらに、こちらの大きな焼豚は存在感抜群です。
大きいのに脂がしつこくなく、上品な風味が印象的でした。
　

「豚骨一色の福岡に、中華そばを根付かせたい。」
そう熱く夢を語る、若くてエネルギッシュな店長の大井太暉さん。
大好きな中華そばを地元の福岡の人に知ってもらいたいという思いから、持ち前のチャレンジ精神で大学生から店を開いたそう。
　

「普通だったら社会人になって東京修行や東京での出店もあったはずだが、当時はコロナ禍で制約が多かった。だからこそ育った福岡の地で独学で開店した。学生のうちに始めたほうが将来の進路の選択肢が増えると思った。」
　

教師の進路も視野にあり、大学を卒業したら閉店が前提でした。
しかし、プロをも唸らせるラーメンの味は評判を呼び、昨年度末の営業最終日、14時間も前から行列ができ始め、なんと日が明ける前に予定人数を超えてしまいました。
「こんなに期待してくださる人に背を向けて逃げるのは、情けないし悔しかった」これが再開の動機となったそう。
　

大井店長の夢は「福岡の人に中華そばの美味しさを知ってもらうこと」。その為には高品質な中華そばを提供しなければ意味がないと話します。
「1,000円の中華そばと聞いて抵抗を感じる人も多いでしょう。ビジネス視点でいえば、質を下げて500円にして出せば人は沢山来ると思います。でもこの福岡に真の美味しさを根付かせる方を選びたい。」
　

福岡県民にとってラーメンは豚骨。この固いフィールドの中で羽ばたけるのか、大井店長の挑戦は続きます。その為に、今後も味をブラッシュアップしていくとの事です。
ビジネスとしてのラーメン店経営ではなく、その先の景色を大井店長は見ていました。その人生哲学ゆえの「中華そば 1,000円」という値段設定は、単なる高めのラーメンではなく店長の夢の重みそのものです。
「まずは食べてもらえれば、その意味を理解してくれると信じています。」
　

今回熱い思いを語っていただき、筆者もガツンと活力を貰いました。そして店長の「熱意」そのものを多くの人に味わってほしい、と心から思いました。
福岡ではまだまだ珍しい中華そばですが、この「武志」の中華そばを食べると忘れられなくなる、そんな絶品に出会えました。是非みなさまもご堪能くださいね。
　

Shop Information
武志たけし
〒820-0012 福岡県飯塚市下三緒311-35
火・木・土曜日 9:00〜13:30
日・月・水・金曜日
あり
@takeshi._0330
@takeshi0729X

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