自然農法で作ったお料理が食べられる自然食工房あすなろへ行ってきました。
場所は直方市畑。200号バイパスを中小企業大学直方校方面に曲がり、道なりに行くとあすなろというとっても大きな文字が見えてきます。わかりやすい!
駐車場もお店の奥にたっぷりあります。
週末の土日だけの営業のあすなろは創業28年目になられるそう。
とくに宣伝もしていないのに根強いファンが遠方からも通い詰めるという理由を探ってきました。
ドアを開けると中は広々、ほんわりと薪ストーブのいい香りが迎えてくれました。
その奥に入るともっと大きな薪ストーブとテーブル席があります。ファミリーでも安心して座れるゆったりとした席となっています。
あすなろの店主の末永さんご夫婦が長年こだわり続けて来られた言葉が大きく掲げてありました。
「薬食同源 この店は体に良い作物 自然農法で栽培した食材で調理しています 命の大切さを知ること 食は命なり」胸に沁みる言葉です。
野菜、米、はちみつ、味噌などほとんどの食材を自家栽培、手作りされています。それも無農薬、無肥料というこだわりの深さで驚きました。野菜を作りながら28年も続けてこられたのは薬食同源の精神からなのかもしれません。
以前は民宿も営まれていたそうで、これまたびっくりしました。
あすなろ御膳 1,900円
ジャーン!立派な御膳が運ばれ、嬉しすぎて頬もゆるみます。自然食はシンプルで地味目のイメージがありましたが、すっかり覆されました。目にも鮮やかで映えますね。
奥様が「こんなんでいいんかね?もっと豪華な時もあるよ。」と笑われていました。充分です!!
★土曜と日曜でメニューが異なります(土曜はあすなろセット、日曜はあすなろ御膳)。
チキン南蛮はボリューミーで、タルタルももちろん奥様ご自慢の手作りソースです。
サラダは米ぬか栽培のみずみずしい大根のサラダでした。
サクサクの香ばしい衣に包まれ、お肉もジューシーでした。まろやかなタルタルソースと良く絡み合ってとっておいしかったです。
気になっていた赤いごはんは玄米と黒米をやわらかく炊いたものでした。両方とも自家栽培の自然農法のお米です。
まったく硬さはなく、自然の甘味が広がります。健康に対する思いやりが詰まったやさしいごはんでした。
さてこれは何だと思いますか?なんとクレソンの茶碗蒸しです。
近くの水のきれいな川でご主人が採って来られたそうです。
中にはクレソンのほか、お餅と鶏肉が入っていました。
奥様の手にかかるとこんなユニーク茶碗蒸
しになるんですね。
クレソンにはクセがなくお餅も入って新春らしいお料理でした。
甘夏柑の器に美しく盛られた一品は甘夏とかぶの酢の物です。
甘味にはちみつが使われているためツーンと来る感じがなく、やさしいお味でした。
冬は大根がおいしい季節ですね。
ふろふき大根は味が芯まで沁みていました。
箸がスッと入るほどやわらかで、これもまた手作りの柚子みそと調和した最高の一品です。
金時豆の甘味もほとんどがはちみつだそうです。
甘すぎず、食事を邪魔しないほっこりする名脇役的な大好きな味でした。
デザートは大好きなおはぎ。
ちょうどいい甘さのあんこがたっぷりです。お持ち帰りするくらい気に入ってしまいました。
あすなろ御膳はどれもこれも手がかかっているお料理ばかりで心も胃袋も満たされました。
今回お写真はないのですが奥様は大のお料理好きの笑顔のステキな方でした。毎週来る人たちが飽きないように、メニューは色々変えているそうです。
この滋養あふれるお料理を求めて、福岡や小倉からの常連さんもいらっしゃるそう。
お料理はもちろんですが、家族で営むあたたかい雰囲気に魅せられるファンも多いのではないかと感じました。
「今は昔からの常連さんが多いけど、若い方にも食の大切さを伝えたいと思い、取材を受けました。」と奥さん。
目の前の畑で採れた食材で愛情込めて作られたこのお料理。なんだか元気が出てきました。ぜひみなさんに足を運んでほしいと思います。
ご主人の末永さんも遠慮されて横顔です(笑)
「この薪ストーブも私が作ったんよ。」と大きな薪をくべられていました。自宅裏では養蜂もされています。手作りの道具類なども見せていただき、その元気な働きっぷりに感動しました。
店内からの風景です。広がる畑と連なる山々に癒されながらゆっくり食事を楽しめました。ご夫婦ともぜひお話してみてください。
きっと元気をもらえますよ。
食にも雰囲気にも存分に癒されたあすなろ訪問でした。
Shop Information
自然食工房 あすなろ
所在地 〒822-0004 福岡県直方市畑583
電話番号 0949-28-3020
営業時間 土曜日 11:30〜15:00
日曜日 11:30〜17:00
定休日 月〜金曜日
駐車場 あり
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