〈筑豊びと〉福智町の女子プロバレーボールチーム「カノアラウレアーズ福岡」。国内最高峰の舞台 V.LEAGUEへの挑戦【前編】

カノアラウレアーズ福岡は2018年に創設され、2023年に福岡県で女子チーム初のV.LEAGUEブイリーグ参入を果たしました。
スポーツとエンターテインメントを融合させた新たなモデルで「S.V.LEAGUEエスブイリーグ（V1リーグ）」への昇格を目指す女子プロバレーボールチームです。

　

取材時のチームメンバーは選手17名、スタッフ4名。
人数的には他のチームと大差ないものの、午前中は練習を行い、午後は仕事を行うといったスケジュールのため最後まで練習に参加できない選手もいるそうです。
そんな限られた練習時間でも時には真剣に、時には和気あいあいと練習に取り組む選手たちの姿が印象的。
選手から直接お話を伺った際にも「メンバー同士の距離感が近いことが特徴です」という声もあり、チームの雰囲気の良さがうかがえました。

　

V.LEAGUEとは？
カノアラウレアーズ福岡が参入しているV.LEAGUEとは、北海道から九州までのクラブが参加する国内最高峰のリーグです。
そして選手たちは3年後の2026年度にさらなる高み「S.V.LEAGUE（V1リーグ）」に昇格することを目標としています。
　

そんな大きな目標を掲げ選手たちが練習を行うのは、福智町にある金田体育センター。
ホームタウンである福智町全面協力の下ほぼ毎日汗を流しています。
地元のバックアップをはじめとし、スポンサーである筑豊地区や福岡県の企業からの協力も厚い、地域に根差したチームなのですね。

　

カノアを牽引する森田監督。
2004年にパナソニックパンサーズに入団し、V.LEAGUE優勝4回。2020年にカノアラウレアーズ福岡の監督に就任されました。

——カノアはどのようなチームなのでしょうか。
平均身長も高くポテンシャルのある選手がとても多い。
今年のチームは波乱万丈で伸びしろがあると思っています。

　

——監督からみた筑豊のイメージなどについて教えてください。
やはり、バレー人口が少ないということはあると思います。
福智町をはじめとする筑豊地区全体でもまだまだ認知度が低いという印象ですが、バレーを通してその印象を覆していきたい。
カノアラウレアーズ福岡を知ってもらい、バレーの良さをもっと筑豊の方にもアピールしていきたいと思っています。

筑豊地区からカノアを広げていき、地域の方々にプレーで元気を与え、皆から愛されるチームを作っていきたいという森田監督の熱い気持ちが伝わりました。

　

前期までキャプテンとしてチームを引っ張ってきた熊本さん。現役を引退された後、今期からはGM（ゼネラルマネージャー）としてチームを支えています。

——今期からGM としてチームに加わりますが、どのようなチームにしていきたいですか。
V.LEAGUEの体制が新しくなったこともあり、自分が挑戦できなかったことも新チームにはたくさん挑戦してほしいです。

　

——今後の目標について教えてください。
まずはホーム開幕戦で良いスタートを切り、V.LEAGUE上位4チームに入ってプレーオフに出場するのが目標です。
その中で、ファンの方にパワーを与え、もっと応援してもらえるようなチームを目指していきたいです。

GMとして迎える今シーズン。熊本比奈GMの新たな挑戦にも期待です！

　

現役選手の3人にもインタビューをさせていただきました。

今期よりキャプテンを任された大西選手の開幕に対する想いとは。
チーム唯一の福岡県出身プレイヤーであり、鞍手町が誇る宇田川選手の意気込み。
そして、今期より加入した台湾出身のリャオ・イーレン選手には日本の印象などをインタビュー。
気になるその内容は後編の〈筑豊びと〉で！

　

スポーツや地方創生活動を通じて、子どもたちに夢と感動を与えられるプロバレーボールチームを目指し、ホームタウンである福智町と連携し、地域の人々と選手でつくりあげていくカノアラウレアーズ福岡。
今月19日より飯塚市総合体育館で開幕するV.LEAGUEに挑みます。
その先に待ち受ける世界最高峰の夢の舞台「S.V.LEAGUE」を目指し、挑戦し続ける女神たちの今後に注目です！

　

今回の筑豊びと
カノアラウレアーズ福岡
福岡県田川郡福智町をホームタウンとして活動している女子バレーボールチーム。
2023年度、福岡県の女子チームで初めてV.LEAGUEに参入。
2026年度、S.V.LEAGUE（V1リーグ）への昇格を目標としている。

ウェブ KANOA LAULEA’S
インスタ @kanoafukuoka

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