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頑張りたい人を全力で応援する保育園〈株式会社PTR〉松尾好紘


昨年7月、宮若市にひとつの保育園が誕生しました。「頑張りたい人を応援する保育園」を理念とする、この保育園の名前は「ぽたぽた園」。開園から半年を経て、ぽたぽた園の今と、将来目指す方向性について、施設長の松尾好紘さんにお話を伺いました。

本日はよろしくお願いします。
「ぽたぽた園」がオープンしてまもなく1年を迎えようとしていますが、現在の「ぽたぽた園」の様子について、お話を聞かせてください。


まずは、昨年7月のオープンを無事迎えられ、携わって頂いた多くの方々と、利用者の皆様に心より感謝申し上げます。手探りの中でのスタートの部分もありましたが、私たちの思いに共感いただいた保育士さん、看護師さん、栄養士さん、その他のスタッフと試行錯誤をしてきた結果、何とか形になり利用者の皆さんに喜んでいただいているのではないかと思っております。お陰様で、10月には19人の定員が満員となりました。

順調なスタート、本当におめでとうございます。かねてよりシングルペアレント向けの事業を中心とされた計画の中で初の保育園事業ということですが、立ち上げの際に特に意識したことなどを教えてください。


私も4人の小さな子どもを持つ親として、保護者目線でこんな保育園があったら良いなということを、保育士さんや看護師さんたちと話し合いながら一つ一つ組み立てていきました。その中でも特に、シングルペアレント向けのシェアハウス事業『シェアハウスぽたり』からの流れを汲み、保護者の負担(経済的、精神的、体力的)をどうやって減らすかを考えてきました。お仕事を頑張って家庭を支えたい、という思いをできる限りサポートしたい、そして、減った負担の分、子どもとの時間を多く取ったり、密度を濃くしたりと、子どもに還元してあげてほしい…と、そんな思いで取り組んでいます。親がいっぱいいっぱいだと、子どもに良い影響はありません。せめて、保育園でできることはしたいなと、考えました。

具体的には、どのようなことに力を入れているのでしょうか?


例えば経済面から考えたときに、仮に非課税の世帯は保育料が無料だったりしますが、保育料以外の費用が月に数千円~1万円くらいかかったりするので、それが家計を圧迫したりします。『ぽたぽた園』では可能な限り園で負担して、保護者の負担を減らしています。他にも朝7時から夜22時までの開園(土日祝日含む)をはじめ、手ぶら登園や汚れた服は園で洗濯したりと、経済面以外でのサポートもできる限り行っています。当園には病児保育がありますので、保護者の方がお仕事もしやすくなります。園児たちも、保育にいつも参加している看護師さんが、お熱の時には、病児室でみてくれますので安心して安静がとれます。

経済面だけではなく、預かり体制や病児保育など、安心してお子様を預けられる環境づくりに専念されているということですね。


そうですね。保育園にとって、一番大切なのは子どもたちだと考えています。子どもにとって、本当に安心できる場所、学びの多い場所となるように、主任、担任を中心に活動内容を考え実行していきました。小規模な保育園の良さを活かしてゆとりある、子どもたち一人ひとりと関われる保育を行える環境です。特に、活動の時間は保育者を増員して、1、2歳児は各4~6人の園児ですので、保育士が1人ずつの配置基準ですが、ぽたぽた園では、2~3人で各クラスを担当しています。そして、週に1度は異年齢交流を目的に、合同保育も実施しています。異年齢のお友達と活動することで刺激をもらったり、思いやりが育まれたりします。また、全てのスタッフ(清掃員やキッチンスタッフ含む)が全ての園児の顔と名前が解るのも『ぽたぽた園』ならではではないかと思います。

手厚い保育が受けられると感じる一方、保育士をはじめとするスタッフの方々については、どのようなサポートをされているのでしょうか?


企業理念として掲げている『頑張りたい人が頑張れる社会を創る!』のもと、保育園を設立し、子どもたち、保護者を応援することを目的の一つとしていますが、そこで働いてくれている従業員が活き活きと頑張れる会社でなければ、本末転倒だと考えています。そのために、従業員は病児保育の利用ができたり、短時間での就労や、朝だけ、夜だけ、週末だけ、といった変則的な時間帯での就労も可能にしてきました。結婚や妊娠を期に保育の現場を退職された方には、保育が好きで好きでたまらない方も沢山います。ですが、子どもが小さいうちはフルで現場に立つことは難しく保育園での採用をもらえなかったこともあると聞きます。保育士が全国的に不足している昨今、想いのある潜在保育士が沢山いるのは非常に『もったいない!』と思い、短時間での就労でも積極的に採用してきました。現在、在籍保育士24名、4月には26名になります。その結果、活動の時間には増員して中身の濃いゆとりある活動に繋がっていくと考えています。

いよいよスタートした保育事業。今後も地域を巻き込みながら住みやすい社会づくりを目指す松尾さんの計画に、これまで以上にワクワクしています。


子育てと仕事の両立をしやすい環境を整えると、人が増え、企業も個人も元気になる地域は潤うと考えています。これからも、みんなの助けを借りながら、理想の保育園、子どもも、保護者も、従業員も、みんなが輝ける保育園にしていきたいですね。

本日はありがとうございました。

Profile
松尾好紘
1978年12月生。海外でシェアハウスを経営してきた経験を活かして開設した、シングルマザー向けのシェアハウス「シェアハウスぽたり」は高い評価を受け数々の賞を受ける。さらに、この夏には働くお母さんをサポートするぽたぽた園を開園する。現在、PTR代表取締役。

株式会社PTR
〒823-0011 福岡県宮若市宮田3837-2
070-2416-9580
株式会社PTR
@potapotaen
ぽたぽた園
この記事は公開時点の情報です。
 

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