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【田川】炭坑節のふるさとへ。田川市石炭・歴史博物館で触れるヤマの記憶と人々の暮らし

秋になると、ふと歴史や文化に触れてみたい気分になりませんか?
田川市伊田の「田川市石炭・歴史博物館」は、そんな日にぴったりのスポットです。
緑豊かな石炭記念公園内にあり、「公園すべてが博物館」と言えるほど見どころがたくさん。

 

田川市は、有名な民謡「炭坑節」の発祥地としても知られています。
「運動会や盆踊りで炭坑節を踊ったことがある」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
それでは、心地よい風に吹かれながら、この街と石炭の歴史を辿ってみましょうか♪

 

旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓

香春岳を見渡せる広々とした公園を歩いていると、抜けるような青空と、真っ赤な竪坑櫓のコントラストがひときわ目を引きました。
こちらは明治42年(1909)に完成したもので、国登録文化財に指定されています。

 

旧三井田川鉱業所伊田竪坑第一・第二煙突(二本煙突)

広場にそびえ立つ、煉瓦造の「二本煙突」。
炭坑節に登場する煙突のモデルにもなっており、街の人々から長く親しまれてきたランドマークのひとつです。
明治41年(1908)に築造されたもので、こちらも国登録文化財に指定されています。

 

観覧料|大人 400円・高校生 100円・小中学生 50円 ★特別企画展等により観覧料を変更する場合があります。

博物館に入って、石炭と歴史の魅力をさらに深掘りしていきましょう。
支払いは現金のみなので、あらかじめ準備しておくと安心です。
ここでしか買えない限定グッズの数々は、ぜひ実物をチェックしてみてくださいね。

 

職員の三角さん

今回は、職員の三角さんにナビゲートしていただきました。
公式HPから事前に申し込むと、職員さんの案内が受けられるそうです。
タブレットの貸し出しや、QRコードを読み込んで楽しめる案内サービスもありますよ。

 

第1展示室に入ると、三井田川鉱業所伊田竪坑の模型がありました。
先ほど公園で見た竪坑櫓や二本煙突も再現されていますね。
当時の炭坑がかなり大規模だったことが伝わってきます。

 

手掘りや機械採炭の現場を再現したジオラマをはじめ、採炭に使われた道具やミニSLなどが展示され、田川の石炭産業の歴史を目で見て学べます。
手掘りの時代には、夫婦や親子など男女一組で採掘を行っていたそうです。
公園の「炭坑夫之像」が男女一組だったことにも意味があるんですね。

 

順路に沿って屋外展示場へ。
こちらでは、炭坑で実際に使用されていた大型の機械類や蒸気機関車(9600型)を見ることができます。
間近で見る機械の大きさに、石炭産業のスケールを肌で感じました。

 

左|昭和時代・右手前|明治時代・右奥|大正時代 ★撮影は博物館のルールに従って行ってください。

復元炭坑住宅は、映画のロケにも使用されたことがある人気のフォトスポット。
明治・大正・昭和の炭住が、外観から間取りまで復元されています。

 

昭和時代の復元炭住には、リアルな炭坑夫の人形も。
近づいてみると、まるで当時へ入り込んだような気持ちになれる仕掛けが…?
三角さんは、炭坑で働く人々が過酷な中にも楽しみを見つけ、生き生きと暮らしていたことを知り、奥深い魅力を感じたと話してくださいました。

 

石炭は、かつて舟で遠賀川を伝って輸送されていました。
山本作兵衛さんは、父が鉄道輸送化に伴って川舟の船頭を辞めて一家で炭坑に移り住んだことから、幼少より坑内で働くようになったそうです。
2階第2展示室の「山本作兵衛コレクション」は、自らの体験をもとにした筑豊炭坑の緻密な記録。その価値が評価され、ユネスコ「世界の記憶」に登録されています。

 

山本作兵衛さんは、色の見えない坑内を彩色して描くことに葛藤もあったそうです。
それでも後世に「ヤマの記憶」を伝えるため、墨画から水彩画へと取り組み、数多くの炭坑記録画を描きました。
ぜひ実物をその目でご覧になって、当時の人々の息づかいを感じてみてくださいね。
2階バルコニーでは、開放的なパノラマの展望を楽しめます。

 

最後は、当時の炭坑現場を臨場感たっぷりに体験できるVRシアターを鑑賞。
自分も現場の一員になったかのような立体的な映像と音に引き込まれます。
ラストシーンは必見。

 

博物館を出ると、公園はもう夕暮れどき。
10月31日(土)~11月1日(日)に開催される「TAGAWA コールマイン・フェスティバル ~炭坑節まつり~」では、夜の二本煙突と竪坑櫓が美しくライトアップされます。
初日はキャンドルナイト、最終日の夜は「炭坑節総踊り」。
かつて人々が働き、暮らした場が、現代のまつりの場として熱気に包まれる瞬間を感じに出かけてみてはいかがでしょうか。

 


Information
田川市石炭・歴史博物館
〒825-0002 福岡県田川市伊田2734-1(石炭記念公園内)
TEL.0947-44-5745
営業時間/9:30〜17:30(入館 17:00)
定休日/月曜日(祝日の場合、翌日)・年末年始(12月29日〜1月3日)
★展示入替等による臨時休館あり
駐車場/あり
Website/田川市石炭・歴史博物館
田川市石炭・歴史博物館 3Dデジタルツイン
Instagram/@tagawa_sekitan_museum
@tchm.city.tagawa.1983

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Eri

Eri

WINGライター

飯塚市在住。 読書やまち歩き、コーヒーを飲みながらのんびり過ごす時間が好きです。気になるお店や場所を見つけると、つい寄り道してしまいます。 お店や人との出会いを大切にしながら、その場所ならではの魅力をお伝えしていきたいと思います。

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