
今回伺ったのは、JR飯塚駅から徒歩約15分、イイヅカコスモスコモンからほど近い場所にある「みぞえアートギャラリー野見山暁治館」です。
「女やけん、細かいところに気がつきますと」というみぞえグループ創業者・溝江スヱコさんのCMを覚えている方も多いでしょう。
その本宅だったレンガ造りの建物が、現在は飯塚市出身の洋画家・野見山暁治氏の作品を展示するギャラリーとなっています。
「女やけん、細かいところに気がつきますと」というみぞえグループ創業者・溝江スヱコさんのCMを覚えている方も多いでしょう。
その本宅だったレンガ造りの建物が、現在は飯塚市出身の洋画家・野見山暁治氏の作品を展示するギャラリーとなっています。

館内に入ると左手に受付、右手にはゆるやかなスロープ。壁には若き日の野見山さんのモノクロ写真が並び、展示室へ向かいながらその人生の一端に触れられます。

年表には、野見山さんの歩みが分かりやすくまとめられています。
画家として活躍しただけでなく、エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど、文才にも恵まれた野見山さん。
館内には、その著書も数多く展示されています。
画家として活躍しただけでなく、エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど、文才にも恵まれた野見山さん。
館内には、その著書も数多く展示されています。

広々とした明るい展示室には、大きな一枚板のテーブル。
野見山さんの著書や画集、新聞の切り抜きなどが置かれ、自由に手に取って読むことができます。
大きな窓の向こうには美しい庭が広がり、館内には穏やかな空気が流れます。
普段の慌ただしさを忘れ、作品を眺め、本をめくり、ときおり庭へ目を向ける。
時間に追われる毎日のなかで、心のままに過ごせる贅沢なひとときです。
野見山さんの著書や画集、新聞の切り抜きなどが置かれ、自由に手に取って読むことができます。
大きな窓の向こうには美しい庭が広がり、館内には穏やかな空気が流れます。
普段の慌ただしさを忘れ、作品を眺め、本をめくり、ときおり庭へ目を向ける。
時間に追われる毎日のなかで、心のままに過ごせる贅沢なひとときです。

初めて作品を前にしたとき、正直「どう見ればいいのだろう」と思いました。私自身、絵については素人ですし、抽象画はよく分からないものだと思っていたからです。
でも実際に作品を眺めていると、不思議と自分の中でイマジネーションが湧いてきます。何かを理解しようとするのではなく、感じたままを受け止めればいい。そんな気持ちになりました。
管理人の一滴さんは、「まずは自由に感じてもらえたら。そして絵のことを少し勉強してからもう一度見ると、また違ったものが見えてきます」と話します。
絵の見方に正解はありません。作品から何か一つでも受け取るものがあれば、それがその人の答えなのだと思います。
でも実際に作品を眺めていると、不思議と自分の中でイマジネーションが湧いてきます。何かを理解しようとするのではなく、感じたままを受け止めればいい。そんな気持ちになりました。
管理人の一滴さんは、「まずは自由に感じてもらえたら。そして絵のことを少し勉強してからもう一度見ると、また違ったものが見えてきます」と話します。
絵の見方に正解はありません。作品から何か一つでも受け取るものがあれば、それがその人の答えなのだと思います。

展示室の一角にあるモニターでは、野見山さんが出演したテレビ番組を上映しています。作品だけでは伝わらない、話し方や表情に触れられるのも、このギャラリーならではの魅力です。

一歩近づいて絵を見ると、勢いよく走る筆の跡や幾重にも重なった色が見えてきます。
近くで見たり、少し離れて眺めたりして、「これは何だろう」と想像するのも楽しいです。
近くで見たり、少し離れて眺めたりして、「これは何だろう」と想像するのも楽しいです。

青や白を基調に、ところどころ赤や黄色が差し込まれたこの一枚は、見る角度によって表情を変えます。青い塊は水面のようにも、空の切れ端のようにも映り、赤い線は稲妻か、あるいは血管のようにも見えてきます。

野見山さんの世界をもっと知りたい方は、著作を読んでみるのもおすすめです。『四百字のデッサン』はAmazon Kindle Unlimitedでも読むことができます。
例えば、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した同書には、「はからずも原始的な抽象形態を示した旺盛な残骸、このドス黒いボタ山は私の絵画理念の根底になっている。」 という一節があります。
これを読んだあとに作品を見返すと、見え方が少し変わるかもしれません。
例えば、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した同書には、「はからずも原始的な抽象形態を示した旺盛な残骸、このドス黒いボタ山は私の絵画理念の根底になっている。」 という一節があります。
これを読んだあとに作品を見返すと、見え方が少し変わるかもしれません。

館内には、こんなユニークな作品も。思わず「おっ」と目を引く存在感で、展示を巡る楽しさをさらに広げてくれます。

ギャラリーには、野見山さんの絵本も置かれていました。
子ども向けに描かれたやさしい内容ですが、ページをめくりながら「野見山さんはこんなふうに世界を見ていたのかな」「こんな想像を膨らませていたのかな」と思いを巡らせました。
そのあと作品を見ると、「こういうことを表現したかったのかもしれない」と想像するのが、ますます楽しくなるのです。
ギャラリーを訪れたら、ぜひこの絵本も手に取ってみてください。作品を楽しむための小さなヒントが見つかるかもしれません。
子ども向けに描かれたやさしい内容ですが、ページをめくりながら「野見山さんはこんなふうに世界を見ていたのかな」「こんな想像を膨らませていたのかな」と思いを巡らせました。
そのあと作品を見ると、「こういうことを表現したかったのかもしれない」と想像するのが、ますます楽しくなるのです。
ギャラリーを訪れたら、ぜひこの絵本も手に取ってみてください。作品を楽しむための小さなヒントが見つかるかもしれません。

こちらは、2011年に石橋美術館で開催された「野見山暁治展」にあわせて制作された冊子で、野見山さんからの手紙が収められているものです。ギャラリーの受付でいただくことができます。
ある手紙には、「ぼくの絵は抽象でも具象でも、どうでもいいので、観る人はまごつく」という言葉がありました。
最初は戸惑ってもいい。自由に感じていい。そんな野見山さんからのメッセージを受け取ったような気がします。
ある手紙には、「ぼくの絵は抽象でも具象でも、どうでもいいので、観る人はまごつく」という言葉がありました。
最初は戸惑ってもいい。自由に感じていい。そんな野見山さんからのメッセージを受け取ったような気がします。

20代の頃の野見山暁治さん
取材前は「抽象画は難しい」と身構えていました。けれど作品を眺めるうちに、感じたままを受け止めればいいのだと思うようになりました。それは一滴さんの言葉であり、野見山さんが手紙に綴った言葉でもあります。
「抽象か、具象か。ノミヤマさんの絵が難しいのではなく、その枠組みにしばられている私たちの頭が、難しくしているのかもしれない」
石橋美術館の冊子には、こう書いてありました。まごついていい。枠を外して見ればいい。そのことに気づかせてくれたのが、このギャラリーで過ごした時間だったように思います。
「抽象画は難しそう」と思っている方も、ぜひ一度訪れてみてください。そして気になったら、野見山さんの著作も手に取ってみてください。作品を眺める時間が、今までとは少し違うものになるかもしれません。
「抽象か、具象か。ノミヤマさんの絵が難しいのではなく、その枠組みにしばられている私たちの頭が、難しくしているのかもしれない」
石橋美術館の冊子には、こう書いてありました。まごついていい。枠を外して見ればいい。そのことに気づかせてくれたのが、このギャラリーで過ごした時間だったように思います。
「抽象画は難しそう」と思っている方も、ぜひ一度訪れてみてください。そして気になったら、野見山さんの著作も手に取ってみてください。作品を眺める時間が、今までとは少し違うものになるかもしれません。
Shop Information
みぞえアートギャラリー野見山暁治館
〒820-0041 福岡県飯塚市飯塚15-26
TEL.0948-43-8212
料金/入場無料
営業時間/金〜日曜日・祝日 12:00〜17:00
★ただし大型連休は休館
定休日/月〜木曜日
駐車場/あり(8台)
Website/みぞえアートギャラリー野見山暁治館
Instagram/@nomiyamagyojigallery
掲載内容は記事作成時の情報となります。
みぞえアートギャラリー野見山暁治館
〒820-0041 福岡県飯塚市飯塚15-26
TEL.0948-43-8212
料金/入場無料
営業時間/金〜日曜日・祝日 12:00〜17:00
★ただし大型連休は休館
定休日/月〜木曜日
駐車場/あり(8台)
Website/みぞえアートギャラリー野見山暁治館
Instagram/@nomiyamagyojigallery
掲載内容は記事作成時の情報となります。
