筑豊情報マガジン ウイング

NEW

カテゴリー別 最新記事

TAG LIST

タグ一覧

21: 災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン
能登半島地震発生後の1月5日、日本循環器学会・日本心臓病学会・日本高血圧学会は連名で、2014年に公表した「災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン」への参照を促すコメントを公開しました。 
このガイドラインは2011年の東日本大震災での経験・調査研究に基づいて作成されました。
詳細はガイドラインを見て頂けると幸便ですが、災害直後から、たこつぼ心筋症・車中泊で 起こるエコノミークラス症候群=深部静脈血栓からの肺塞栓症・クラッシュ症候群などが発症し易く、直後から数ヶ月以上経過して急性心筋梗塞・脳卒中・大動脈解離・心不全・心室性不整脈なども増加したと報告しています。
そして、災害時循環器疾患の発症の引き金になったのは、血圧上昇と血栓形成傾向だったと強調しています。血圧コントロールの為には良質な睡眠を取り、減塩を徹底する様に指導し、120~139/80~89mmHgを目標として降圧療法を行い、新たに災害高血圧に使用/併用するにはカルシウム拮抗剤が最も適していると述べています。血栓予防には1日1リットル以上の十分な水分補給、適切な運動を取り、可能であれば一週間以内の避難所への簡易ベッドの準備、避難所での雑魚寝・床生活が1週間以上継続する場合、高齢の女性に対して弾性ストッキングの着用による深部静脈血栓症予防が必要と記載しています。
また、感染症予防の為には手洗い(アルコール消毒)・トイレの衛生管理・上下水道の復旧/整備が必要です。
最後に、地震に限らず、日本全国何処に住んでいても台風・大雨による水害・大雪による交通障害などの災害は起こり得ます。服薬情報の保存の為に常にお薬手帳を携行する事、災害時に薬切れとならない様に普段から1~2週間分の薬の備蓄・余裕を持つ事は大切です。
Hospital + Note 2 | TOP
26/Jan/2024
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

21

22 23 24
PAGE TOP

筑豊情報マガジンWINGの
おすすめ記事がLINEに届く!

LINEアカウントを友だち追加