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20: 多価不飽和脂肪酸摂取でEDが改善
ED(勃起不全)の有病率の低下と多価不飽和脂肪酸(PUFAs)の食事からの摂取が関連していたとの重慶医科大学の研究グループからの報告が2023年10月25日 Lipids in Health and Diseaseリピッズ イン ヘルス アンド ディジーズ誌に掲載されました。
米国国民健康栄養調査に2001~2004年の期間に参加した20歳以上男性3730症例を対象として(この期間にのみEDについての質問項目があった為)ED症例1768例と非ED症例1962例で算出されたPUFAの摂取量とED発症の関係を多変量回帰分析・傾向スコアマッチングなどを用いて解析しています。
年齢・人種・肥満度・学歴・高血圧/心血管疾患/糖尿病の有無・身体活動度・喫煙などの因子を調整後の多変量回帰分析で総PUFA・ω-3脂肪酸・ω-6脂肪酸・ドコサペンタエン酸・リノール酸・アラキドン酸の摂取量とED有病率の低下と有意に関連していました。更なる解析ではアラキドン酸だけが摂取量が増えるほどED有病率が減少する逆相関関係を示し(相対危険度:0.33)、この結果は1:1の傾向スコアマッチングでも確認されました。
又、アラキドン酸摂取量の増加は、炎症反応のバイオマーカーである、単球-HDLコレステロール比・好中球-HDLコレステロール比・ホモシステインの減少と関連する事も判りました。
ED発症に関連する危険因子としては、加齢・肥満・運動不足・喫煙・高血圧・心血管疾患・糖尿病・アルコール摂取などが挙げられます。そして炎症と内皮機能不全がEDを進行させると考えられています。前述のアラキドン酸摂取のEDへの効果は、アラキドン酸の抗炎症反応・抗内皮障害効果に因る可能性が高い、と研究グループは考察しています。
アラキドン酸の豊富な食物には、鶏卵・サワライワシ・豚レバー・鶏レバー・イクラ・雲丹ウニなど卵肉魚類が挙げられ、これらを適度に摂取する事はED予防に繋がると考えられます。
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