筑豊情報マガジン ウイング

NEW

カテゴリー別 最新記事

52: 超加工食品添加物と高血圧の関係
2026年8月3日、European Heart Journalヨーロピアン ハート ジャーナルに超加工食品中の食品添加物(Markers of ultra-processed food: MUPF)と血圧との関係を調べたドイツの研究グループの研究結果が報告されました。
イギリスのUKバイオバンクに登録された非高血圧の101560症例を食事内容についての質問票(Oxford WebQ)を用いた最大5回までの調査で超加工食品(UPF)2459品目の摂取量と超加工食品中の食品添加物57種とその分類9つにまとめ、数式で推定されたMUPFの摂取量と中央値10.5年の観察期間の高血圧発症数からMUPFの血圧上昇の危険性を評価しました。
観察期間中7633例の高血圧が発症しました。MUPFの9つの分類(香料・香料増加剤・着色料・人工甘味料・加工助剤・糖類・加工油脂・蛋白質材料・添加食物繊維)の内、高血圧の発症の危険因子であったのは、香料(ハザード比1.37)・着色料(ハザード比1.55)・人工甘味料(ハザード比1.42)・糖類(ハザード比1.19)で、香料増加剤・加工助剤・加工油脂・蛋白質材料・添加食物繊維は高血圧発症と有意な関係は認めませんでした。また、特定のMUPFで人工甘味料の内のアスパルテーム・アセスルファムカリウム・エリスリトール・サッカリン・スクラロースやキシリトール・増量剤・糖類のブドウ糖・果糖や、軽度ですが蛋白加水分解物・ホエイプロテインが高血圧の危険因子でした。
ショッキングな結果ですが、MUPFが高血圧の危険因子である機序として著者たちは、香料・着色料・人工甘味料・糖類は、空腹を満たす以上の快楽的な食事摂取(ドカ食い)を促進させ、自然な風味と栄養との関係の習得を阻害させ、特定の食品への嗜好を促進させて体重増加・肥満を引き起こすと考察しています。
この研究は初めて食品添加物と高血圧との関係を報告したのですが、他の論文で著者たちは、4つのMUPF分類(香料・着色料・人工甘味料・糖類)は全ての原因の死亡率の危険因子である事も2025年に報告しています。更なる研究は必要ですが、これらのMUPFを減らす事が公衆衛生上重要な施策となる可能性は高くなるでしょう。
Hospital + Note 2 | TOP
31/Aug/2026

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51

52

PAGE TOP

筑豊情報マガジンWINGの
おすすめ記事がLINEに届く!

LINEアカウントを友だち追加